③米国における「霊的覚醒運動」
宗教改革の新しい波は、ヨーロッパから新大陸に至ります。ヨーロッパでは、プロテスタント教会が既存のカトリック教会から迫害されたため、神様に自由に作ろうと、プロテスタント信者、特に清教徒が命懸けで新大陸に行き(AD1620)、信仰共同体をつくろうとしたのです。その出発となった群れがビルグリム・ファーザーズであり、米国の建国精神の基礎を築きました。
さらに、米国の基礎となるのが「霊的覚醒運動」です。 霊的覚醒運動がキリスト教復興の大きな役割を果たしたのです。
ドワイト・ムーディー(1837~1899) は、聖霊体験を通して回心し、海外宣教を重
視しました。彼は、世界のキリスト教宣教のために大きな役割を果たしました。
また、宣教師のホレイス・アンダーウッド(1859~1916)やヘンリー・アペンゼラー(1858~1902)、ジェームス・ゲイル(1863~1937)らが韓国に来ました。これらの宣教師は、東方の国、韓国に来るに当たって、再臨、重生、聖潔の概念を強調しました。
再臨のメシヤを待ち望み、そのメシヤによって生まれ変わり、 聖潔に至って神様の願う人になるというのが、彼らの重要な理念でした。 ローマから出発したキリスト教が新大陸を経て、アジアの韓民族にまで伝わったのです。
韓民族は、キリスト教を受容しました。 カトリック (天主教)とプロテスタントの宣教師が来る前に、自発的にキリスト教を受け入れたのです。韓民族は中世時代、様々な困難に直面しました。それを克服しようとする中で、溝から『天主実義』(注:中国宣教師マテオ・リッチ〈1552~1610〉の著作)が伝わり、カトリック、プロテスタントの教えを自ら取り入れて、韓民族のキリスト教が出発したのです。
西学(キリスト教)は、まず中国を通して天主学の名で入り、これを学んだ人々がキリスト教を受容しました。朝鮮のソンビ(注:学問を習い身につけた人)が清に行き、キリスト教を自ら勉強して悟り、布教したのです。 宣教師による布教ではなく、韓民族が主体的に受容したということです。キリスト教は、朝鮮後期には大迫害を受けましたが、その中でも信仰の火は消えず、韓民族に定着しました。
⑨ペンテコステ聖霊復興運動
20世紀に入り、「東洋のエルサレム」と呼ばれた平壌で聖霊の大復興の役事が起こりま契機となりました。
した。このリバイバル運動とペンテコステ聖霊復興は、キリスト教が韓民族全体に広がる1907年に起こった「平壌大リバイバル」運動の中心に、吉善宙牧師(1869~1935)がいます。 彼は悔い改めや聖霊体験によるリバイバルを起こしました。 その後「3・1独立運動」が起きますが、その代表者3人の半分がクリスチャンでした。短期間でキリスト教が韓民族の主流宗教となったことが分かります。 そこにはキリスト教基盤を通して、独り娘・真のお母様を誕生させる天の父母様の役事があったのです。
平壌大リバイバル運動は、韓民族を悔い改めに導き、日本統治時代が始まるに当たって、その受難を克服する信念と忍耐力を与えました。 このキリスト教基盤は、 神霊運動とともに20世紀初期から中盤に確立されました。 初臨として六千年を経て来られる独り娘・真のお母様と、イエス様(独り子)の使命を持って来られる再臨のメシヤ・真のお父様が「小羊
の婚宴」をするための基盤がつくられたのです。
キリスト教と関係のなかった東方の国の韓民族に、キリスト教の一つの清流が大きく広がり、韓民族の主流宗教になったのです。これは、天の父母様の役事だといえます。キリスト教によって、民族が天の父母様を受け入れていく基盤ができたのです。
⑤「再臨運動」を行った内村鑑三
韓民族におけるキリスト教の現象が、他の国では類を見ないほどに劇的に広がる姿を、内村鑑三(「再臨「運動」をした神学者、1861~1930) は目撃しました。内村鑑三は「神は朝鮮を愛し、軍隊と軍艦よりも力のある聖霊を送られた。キリスト教信仰が韓半島の韓民族に根を下ろし、再び日本に伝わるだろう。宗教を西洋に伝えたユダヤ民族のように、朝鮮が再び東洋教化の中心となれる!」(「内村鑑三全集15」 210ページ)と、韓民族にキリスト教が広がる神秘的現象を見ていたのです【図14】。
東アジアの三国(韓国、日本、中国)では、当時、中国は共産主義運動の激動下にあり、日本も全体主義に向かう状況で、困難を抱えていました。韓国も同じでしたが、天の父母様とつながるキリスト教が広がっていったのが韓国だったのです。
内村鑑三は、韓国で広がったキリスト教がアジアに広がっていけば、神様に侍る宗教文化がアジア圏を刷新し、平和が訪れるだろうという希望を感じながら、韓国を見ていたのではないかと思います。
韓民族が宗教性を備え、独り娘・真のお母様の誕生と再臨のメシヤの誕生を前後する時期に、キリスト教基盤がつくられたのです。

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