(5)選民のアイデンティティーを守ってきた歴史
①平和と純粋を愛する「白衣民族」
韓国には、「選民」のアイデンティティーを守ろうとする歴史があります。韓民族は、白い韓服を着るのを好み、自分たちを「白衣民族」と呼びました。白い韓服を着るのは、太陽や明るいものを好み、平和と純粋を愛するためです。 「お金がなくて染色できなかったのではないか?」と言う人もいますが、それは違います。
日本統治時代(1910~1945)、韓国人は白い服を着て出歩きました。韓民族の誇りを持つ人は、白い韓服を着続けたのです。そのため、日本は韓国を統治する間、白い服を着られないようにしようとしたのです。服がないからではなく、白い韓服にこだわったのです。
このように、民族的アイデンティティーを表すものとして、白い韓服を着たのです。 昔から韓民族は白を好み、純粋さを好む気質があったためだと考えられます。
②民族の自主性を維持、発展させてきた歴史
世界地図を見ると、韓国は小さな国です。日本よりも小さいです。日本は島ですが、韓国は半島の国です。中国の侵略を受けながらも、侵略に立ち向かって民族のアイデンティティーと自主性を守ろうとしてきました。
高句麗には乙支文德(ウルチムンドク)(AD6世紀後半~7世紀初頭)という将軍がいました。この将軍の軍隊は、戦争のときに隋(中国)の軍と比べ、その規模や数において劣勢でした。それで、努力して戦略を練ったのです。
その戦略には、天気や状況が合う必要があるため、天に対して切実に祈ったといいます。戦争に出る前に、自分ができるあらゆる戦略を練った上で、あとは天が役事し、天が助けるべきだと祈ったというのです。私たちも、自分で努力できることはすべて成し、
あとは天が事することを願いませんか?
また、広開土(クァンゲド) (374~413頃)という大王がいました。広開土大王は、満州まで領域を広げました。それは、中国を侵略するためではなく、国の自主性を見せ、国の領土を守ろうとしてまで進んだというのです。
韓民族は、どのような状況でも、天(天の父母)が下さった選民のアイデンティティーや自主性を発展させる努力をしてきました。
高麗時代には姜邯贊(カンガムチャン)(948~1031)という将軍が、八万大蔵経(仏教の経典)を編纂しました。それを編纂したのは、天が役事してくださることを願ったからです。この経典の編纂作業は、戦乱の最中に行われました。
このような事実は、韓国の愛国歌で「神のご加護あるわが国」と歌い、そこに神のご加護を願う思いが込められていることからも分かります。 韓国には、天の役事を考える歴史があったのです。
李舜臣(イスンシン) (1545~1598) 将軍は、日本が侵入してきた当時、数的には劣勢でした。そこで、将軍は亀甲船を造って応戦をする前に、天気や状況など、戦略がうまくいくようにと天のご加護を願って祈っているのです。そのとき神人が現れ、「このようにしなさい」と教えられたという経験をしています。そのことが日記に書かれているのです。
韓民族は、その自主性を守るため天に祈る民族だったのです。壬辰倭乱(イムジンウェラン)(1592~1598) では、他にもそのような人々が多くいました。
また、韓国は日本に実質40年も統治されたのに、全く同化しませんでした。特異な民族性を持っているのです。
韓国は、その統治が韓民族をどれだけ発展させたのか、どれだけ利益を生んだのかについては考えません。壬辰倭乱では、朝鮮は日本に負けるような状況でした。戦争中に王が逃げた場合、国民は「私たちは攻めてきた人に降伏します」と言えば済むのに、そうではありませんでした。彼らは逃げた王とは関係なく、「この国は私が守る」と言いました。
本来、殺生禁止の僧侶たちも戦争にて、ごとに「義兵」として国を守るために志願した人も多くいたのです。
このようなことが韓国の歴史の中に出てきます。王朝の王が国を守るのではなく、国民が無条件に国を守る歴史があるのです。壬辰倭乱のときも、そのことが記録されています。
日本統治時代にも、多くの独立運動家が現れました。日本は4年間、統治しながら、国人の意識を変えようとしました。そのとき、独立運動家が独立軍を組織したのです。自分の家の婢を平民にしてまで独立運動をした人に、李會榮(イフェヨン)(1867~1932)という人物がいます。
韓民族は平和を願っています。他民族を支配する意図はなく、各々の民族性を守り、平和であればよいと考えています。
柳寛順(ユグァンスン)(1902~1920)烈士も、独立のために純潔の精神をもって、若い年齢で万歳運動をしたキリスト教徒です。
他にも申采浩(シンチェホ)(1880~1936)という人物がいます。日本は韓国を統治するとき、韓国がなぜ日本の統治を受けるべきかという「植民史観」をつくろうとしました。「韓民族は、たたけば言うことを聞くだろう。彼らは主体性が強く、けんかを好む問題の多い民族なので、日本は支配しなければならない」として、そのように教育したのです。
申采浩は、「そうではない」と言いました。韓民族の起源には「檀君神話」から始まる民族的なアイデンティティーがあり、その民族の維持・発展のために与えた影響について、歴史の再解釈をしたのです。
重要なことは、韓民族は自分たちのアイデンティティーを守る努力をしてきたということです。努力の根底には「天孫思想」に基づいた民族的アイデンティティーがありました。
それゆえ、自分の利益になるか否かという利害関係を超えて、国を守ろうとしたのです。
祝福家庭も同じであるといえます。祝福家庭は、誰よりも先に「人類の真の父母」を知り、祝福家庭のアイデンティティーを守る努力をしています。 「利害関係を見て、これを信じると得をする」といって信じているのではありません。利害関係を超越して「ために「生き」、天一国のために努力を惜しまず、「選民」としてのアイデンティティーを守る努力をして歩んでいると思います。

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