(4)「天孫意識」のもと、準備された「韓」・「文」の姓氏
古代の韓民族の記録をひもとくと、彼らは天に祭祀を捧げ、平和を愛する民族であったというのです。 「祭天儀式」の文化を通して天と関係を結ぼうとする民族です。
また、古代の韓民族の歴史を見ると、男性だけでなく、祭祀を行う「神女」を通して天の啓示を聞き、民を教化した記録が残っています。韓民族には「神女」という制度があったのです。 「祭天儀式」も男性を中心とする文化だけでなく、女性指導者によって天のみ意に従おうとする制度があったのです。
韓民族は、なぜ天に侍り、祭祀を捧げたのでしょうか? 韓民族は、天の子孫という「天孫意識」を持っていたためです。 古朝鮮の建国神話である「檀君神話」にそれが表れています。天が送った息子が韓民族の起源になったというのです。 韓民族は常に「我々は天孫として、民族の矜持を守るべき」とする民族的自負心を持ち、団結して国を守りました。 その根底
には「天孫思想」があったのです。
その「天孫思想」のもと、韓民族の歴史の中で、天は独り娘と再臨のメシヤを送るため、「韓」と「文」の姓氏を準備するようにされました。韓民族に清州韓氏と南平文氏の家門を準備し、天の父母様の子女がどう生きるべきか、その願われる世界、 古朝鮮の理念である「広く世を利し、共に平和に暮らす」 文化を教え、知らしめたのです。
清州韓氏の「韓」の字は、「三韓」というときの漢字で、「大韓民国」の漢字となっています。この韓氏の姓は大韓民国の多くの姓氏の中で、最も古い姓氏の一つと言われます。 「中始祖」の韓蘭の話を聞いて想起するのは、清州の人々に広く利する愛を実践したことです。韓蘭は清州に定着して暮らし、多くの人々のために水の枯れない深い井戸を掘りました。
天は、韓氏の家門を通して「愛民精神」という、人々に助けの手を伸べる指導者の姿勢を教えています。 その家門を通して独り娘・真のお母様が誕生するようになりました。
(5)「檀君神話」の建国理念である「弘益人間(ホンイクインガン)」
韓民族には建国神話があります。古朝鮮という、韓半島に最初の国を建てた檀君王儉(タングンワンゴム)の話が「檀君神話」です。韓民族の危機に際して、民族を一つにするために、この神話が強調されました。「檀君神話」には、桓因(ファミン)が出てきます。天の王である桓因の息子の恒雄(ファヌン)が地上に降りてきて、熊女と桓雄が結ばれて檀君が生まれ、古朝鮮を建てたというのです。
天の父母様が送られた天の息子 (桓雄ファヌン)の子孫が古朝鮮の起源なのです。彼は人間に役立つ風伯(プンペク)・雨師(ウサ)・雲師(ウンサ)を率いて文化をつくり、都市を建て、国を治めるための重要な制度、法、農業、医学などを教え、文化を形成するようにしました。 その建国理念 「弘益人間(ホンイクインガン)」は“広く人間世界に利する”という意味で、優れた建国理念です。
これを他の神話で見つけるのは困難です。 多くの神話は、戦争でつづられた争いの物語です。そこで見いだす神話は、共に生きようとする平和志向ではなく、階級的です。 ギリシャやバビロンの神話は階級的な話が多いのに対し、 古朝鮮の神話は「弘益人間」という優れた表現なのです。
さらに「在世理化(チェセイファ)」という、天孫が地上に来て、天と一緒に世を治めるとの古朝鮮の建国理念があります。
また、「以道與治(イドヨチ)」という、真理によって世を治めるという理念もあります。「光明理世(クァンミョンイセ)」の光は天を象徴しており、その光によって世を治めるという理念が、古朝鮮の建国理念なのです。この理念は、後の多くの国、高句麗(コグリョ)や百済(ペクチェ)、扶餘(フヨ)などの国々を導いていくことになります。

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